
「フラクショナルレーザー」
あなたは聞いたことがありますか?
本当に自分のお肌に悩んでいて、さらにレーザー治療も考えたことがあるという方なら聞いたことがあるかと思います。
ニキビの肌レーザー治療の中でも特に注目されているのがこの「フラクショナルレーザー」。
今回は「フラクショナルレーザー」についてお話ししていきますね^^
【ニキビは何故クレーターになるのか?】
まずなぜニキビの炎症が悪化するとボコボコ肌になってしまうのか。
ここを理解しないとレーザー治療でどこの何を治療出来るのか分かりませんよね?
なので、まず肌の構造からボコボコ肌になってしまうまでをしっかり覚えてくださいね^^
お肌はいくつもの層で成り立っており、大きく3つの層に分けることができます。
・角質層
・表皮
・真皮
角質層が最も表面であり、次に表皮、真皮の層が奥にあります。
細かく言うと角質層は表皮に入るのですが、ターンオーバーの際には独立して機能を果たしているので一つの層として考えます。
毛穴から入ってきたアクネ菌が毛穴から分泌される皮脂をエサにしてどんどん育って出来てしまうのがニキビです。
そして炎症が起こって毛穴周辺の皮下組織、真皮、表皮、角質層がどんどんダメージを受けていきます。
ダメージを受けたことで一部の細胞が死滅し膿になります。
真皮や皮下組織までもが損傷していると、それだけ回復が遅くなります。
そのため炎症で毛穴が大きく広がったりくぼんでしまったりすると、真皮はその形状を記憶したまま傷ついた表面のみを治療し始めます。
つまり粘土に指で穴をあけたときの様に、その形のままになってしまうことがあるのです。
これがボコボコ肌の原因なんです。。
でもこうなる前にターンオーバーが起こるはずでは??と思っている方も多いと思います。

【真皮はターンオーバーしない】
ターンオーバーとは肌の新陳代謝のことです。
表皮の一番奥には細胞を生成する工場があります。
この工場では常に新しい細胞が作られ、できた細胞はどんどん下から上に押し上げられてあがっていきます。
そして表皮の最上部である角質層にたどり着いた細胞はそこで角質細胞に変身し、異物の侵入や外部刺激から皮膚を守る役割を果たします。
そして一定期間役割を果たした角質細胞は古い角質細胞として皮膚から剥がれていきます。
この流れがターンオーバーで、ヒトの肌は常にこれを繰り返しています。
表皮の一番奥にある工場では細胞が常に生成されていますが、真皮ではそのように新たに細胞が作られ続けることはありません。
そもそも真皮は細胞ではなく水分やヒアルロン酸と言った「成分」ですので、これが不足すれば成分を補う形になります。
その成分を補うものが損傷したり機能低下してしまえば、肌のハリはなくなりたるみや凸凹、クレーターの原因になります。
表皮の様に細胞の生成が活発ではないため真皮がダメージを受けて出来てしまうクレーターは治りにくいとされているのです。
【フラクショナルレーザーとは?】
治りにくいと言われていても、どうしてもつるつるお肌になりたい!という方もたくさんいると思います。
クレーターには、
・真皮に治癒を促す
・改善促進する成分を浸透させる
これら2つのことが必要となってきます。
CO2フラクショナルレーザーは10,600nmの長い波長(波長が長いほど皮膚深部に届きやすい)のCO2レーザーを使用して肌に0.12mmの小さな穴を無数にあけるレーザー機器です。
炭酸ガスを発進物質にすることで非常に強いエネルギー照射が可能です。
従来のニキビ跡治療で使用するレーザーはエネルギーを送り込んで加熱し凝固させるタイプでしたが、非常に強い出力が出せるCO2フラクショナルでは加熱によって皮膚を完全に蒸発させて穴をあけます。
レーザーによって穴が開くと、真皮ではコラーゲンやヒアルロン酸を生成する細胞が刺激され、空いた部分を塞ごうとする働きをします。
開いた穴を同時に塞ぎ始めるのでムラがなく、フラットな肌に再生することでクレーターを改善することが出来ると言われています。
しかし個人差もありますが、チクっとした痛みだったり、治療後の肌の赤みやヒリヒリ感はあると思います。
またフラクショナルレーザーの1回の治療でできる肌は10~20%程度と考えられているので、通常は1ヵ月前後の治療間隔をあけての複数回(概ね4~5回程度)の治療が必要になってきます。
そのため、定期的にクリニックに通わなければならないというデメリットもありますので、しっかり理解した上でケアするようにしてくださいね!