- 2016-3-11
- ニキビケア(化粧品・成分), ビタミン

この記事では化粧品によく配合されているビタミンC誘導体の化粧品がなぜニキビ染みに良いのか?について紹介しています。
ニキビが治ったあとに、シミのようなっものが残ったり、赤黒い染みが残ったりしたことがありませんか?
それらは、いわゆるニキビ染みの色素沈着と呼ばれるものです。
ニキビが治ったと思ったところに、この色素沈着になってしまうとホントがっかりですよね。
しかも時間が経てば経つほど色が濃くなって目立ってくるんですよね(泣)
ニキビ染みを化粧で隠したとしても、その場しのぎにしかならないし、できれば早いとこ消し去りたいですよね(苦笑)
そんなニキビ染みにいいと注目されているのが「ビタミンC誘導体」なんです。
今回はニキビ染みとビタミンC誘導体についてお話ししていきますね^^
【ニキビ染みの色素沈着の原因】
色素沈着といっても実は2種類あって、メラニンが原因の茶色のシミのようなものと、ヘモグロビンが原因の赤黒いものに分かれます。
メラニンが原因の茶色い色素沈着は、ニキビができることでメラニンを大量に作ってしまうのが原因です。
もともとメラニンは、紫外線などの攻撃からお肌を守ってくれる大事な役割を果たしてくれています。
このとき、健康な肌であればターンオーバーが機能しているので、メラニンもきちんと排出され、何の問題もありません。
だけど、ニキビができていると、ニキビの炎症からお肌を守ろうとしてメラニンを大量に作ってしまうのに、炎症が起きているお肌では、ターンオーバーは上手く機能してくれません。
この排出できないメラニンがシミのようにお肌に残ることで、茶色い色素沈着ができあがってしまいます。
次にヘモグロビンが原因の赤黒い色素沈着は、ニキビの炎症が続いて肌の深い部分まで傷つくと、毛細血管から出血してしまうのが原因です。
血液中の色素を持つヘモグロビンが、周りの細胞に染みこみ、赤黒く肌に残ってしまうことで、赤黒い色素沈着ができあがってしまいます。

【色素沈着にビタミンC誘導体が効くのか?】
言うまでもありませんが、ビタミンCはニキビを治すためには、とっても重要な成分です。
でその効果は、
・ニキビの原因でもある活性酸素を抑制する抗酸化作用
・肌のハリやツヤのためにも必要なコラーゲンの生成を促進
・色素沈着の原因でもあるメラニン色素の抑制 など
「じゃあビタミンCが豊富な食べ物を摂ればいいんですね?」
とおっしゃる方が多いのですが、もちろん、そうして欲しいです。
でも、それだけじゃダメなんです…というのもビタミンCという成分は、不安定で肌に浸透しにくい…というデメリットも持ち合わせています。
そこで活用してもらいたいのが、ビタミンC誘導体の化粧品ということです。
【ビタミンC誘導体ってなに?】
ビタミンC誘導体って簡単に言ってしまうと、ビタミンCを肌に浸透させる際に補助的な役割を果たしてくれるものです。
基本的に食べ物から摂取するよりも直接塗ってしまった方が効果が高まります。
ビタミンCはアスコルビン酸と言って、熱や水に弱く酸化しやすい物質なんですが、酸化してしまったビタミンCは角質を浸透するのが難しく、肌の深い部分へ届くまでに効果が薄れてしまいます。
そのためビタミンCをそのまま化粧品に配合しただけだと、どんなに高配合な化粧品でも、高い効果を望むのは困難だったんですね。
それを改善したものが、アスコルビン酸にリン酸を結合させたビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体は構造が安定しているために、熱や空気、水に対して酸化されにくく、
また、健康な肌と同じ弱アルカリ性なので刺激が少ないのが特徴です。
さらにお肌への浸透性が通常のビタミンCに比べて8倍近くあるといわれています。
そして皮膚内で長く安定した状態でとどまり、表皮に存在する酵素によってビタミンCに変化し、酸化されることなく直接細胞に働きかけてくれます。
この作用により、コラーゲンをたくさん作ってターンオーバーを正常化したり、豊富なビタミンCでメラニンの生成を抑制して、ニキビ跡の色素沈着にアプローチしていきます。
だけどこんなにも複雑化した肌質のタイプがある中で、みんなに大丈夫ということも言えませんし、特にニキビに悩んでいるのならすでにダメージ肌の可能性が高いので敏感肌の方は注意が必要だと思います。
何故なら濃度が高すぎるものだと、ヒリヒリするような副作用を感じることもあるからです。
なので、使用する際は必ずパッチテストをするようにしてくださいね!